Catheter Ablation
不整脈の治療法である
カテーテルアブレーション
について専門医師が説明します。
診断や治療については
ご自身の担当医師と御相談ください。
カテーテルアブレーションによる不整脈治療
足の付け根の血管(静脈)から 治療のカテーテル(直径2㎜程度の導線)を心臓内へ挿入し、不整脈の原因となっていると思われる部位に高周波という電気を流します。これにより50度程度の熱がカテーテル先端部が接触している心臓の筋肉に発生し凝固変性します。これを焼灼(アブレーション)といいます。カテーテルは中に金属が通っているのでX線の透視でよく見えます。
筋肉が白っぽく変化します。
カテーテルは
・高周波等のエネルギーを用いて 焼灼するもの
・心臓内の心電図を記録、電気刺激 するためのもの
・超音波を出して心臓を描出するもの
上記の複数を使用するため
足の付け根の血管+首や鎖骨の下の血管
両足の付け根の血管など 複数カ所から挿入します。
最近では カテーテル先端に 圧力センサーがついており
(主に心房細動で使用)
安全かつ効果的なアブレーションに重要な役割を果たしています。
カテーテル先端から生理食塩水が還流し
血栓の予防 安定した温度の維持
を行っています。(主に心房細動で使用)
心房細動に対するカテーテルアブレーション
心房細動の発生と維持には、肺から戻ってくる血液が通る肺静脈と左心房の接続部が非常に大きな役割を果たしており
この部位(左右、上下4カ所の接続部)を囲うように綿密に焼灼を行います。
カテーテルは静脈から挿入しますが、心臓では、まず右心房に入ります。特殊な針を用いて穴を開けて 左心房、肺静脈に到達させます。
穴をあける際は、超音波を出すカテーテルでリアルタイムに観察して、慎重に行います。
左心房、肺静脈にも複数のカテーテルを入れることがあります。